Cheers!体のハンブンがビールでできてるSANTO(@elsantobeer)です
突然ですが、みなさんは普段どんな感じでビールを飲んでますか?
風呂上がりの乾いた喉にキューッとキンキンに冷えたビールを流し込むなんてのも最高ですよね
うまいが一番!
それで全然オッケーなんですが「うまい」以外にビールの美味しさを表現できたらなんだか素敵じゃないですか??
ビールの飲み方なんて人それぞれなんで口出しはしないのですが、もっともっとビールを楽しみたいという人にあえてご提案!
この記事ではビールを「味わう」という点にもう少しフォーカスをあててビールをもっと楽しむ方法をご紹介します
題して、
「誰でも簡単にビールのテイスティングができるようになる方法」
はじまりはじまり〜
そもそもテイスティングとは?
テイスティングとは読んで字のごとく「味わう」ということ
味わうというと目を閉じて「うーんうまい」とやってるだけな感じですが、ぼくが思う「味わう」とは「五感をフルに使って味を言語化すること」だと思うんです
TVとかでも食レポがヘタな人ってひたすら「うまい」を連呼してるだけで何も伝わってこないですよね
あれって「味わってない」=うまく「言語化できてない」状態だと思うんです
例えばステーキなら、
・丁寧に焼かれるお肉の様子
・ジュージューと肉が焼ける音
・漂ってくるソースの香り
・ナイフを入れた時の触感
・肉の焼け具合
・噛んだ時の食感
・口に広がる肉汁の量
・肉のうまみ
・ソースのうまみ
・肉とソースの相性
などを言語化していくとそのステーキがどんな味なのかなんとなく伝わりますよね
別に食レポのプロになれ!と言ってるわけじゃないですよ汗
あくまで自分なりに自分のために楽しみながら言語化していけばいいんです
じゃあビールのうまさをどう言語化していくのか?
覚えておきたいテイスティング用語
あんまり堅苦しく思って欲しくないのですが言語化するためにはまず言語を知らないとですよね
ビールのテイスティングで使われる用語をざっくり解説します
基本用語
アロマ
鼻から感じる香り
フレーバー
ビールを口に含んだときに感じる香り
舌と口全体で感じる味と刺激
鼻に抜ける香り
外観
色、透明度、泡の状態、泡もち
ボディ
喉を通り抜ける感覚
ライトボディ(軽い)
↓
ミディアムボディ(中間)
↓
フルボディ(重い)
の順に厚み・重さを感じるレベルが上がっていく
アロマ、フレーバーに関する言葉
エステル
バナナのようなフルーティな香り
フェノーリック
クローブ(丁字)のようなスパイシーな香り
ダイアセチル
バタースコッチキャンディのような甘い風味
DMS(Dimethyl sulfide)
クリームコーン、煮た野菜のような香り
イースト臭
酵母の臭い、麹や酒蔵の臭い
カラメル
砂糖を焦がしたり煮詰めたような甘い風味
トースト香
焼けたパンの香り
スモーク香
燻された香り、煙の香り
外観に関する言葉
ヘッドリテンション
泡もちのよさ
低温白濁(chill haze)
低温時(約1.6℃)に見られるビールのくすみ
ボディに関する言葉
カーボネーション
発泡性、炭酸ガスのレベル、泡立ち
どこかで聞いたような言葉もあったんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけこれらの用語は使っても使わなくても全然いいのですが覚えておくと便利かも
このブログでもちょいちょい使うのでとりあえずご参考まで
五感を使ったテイスティングのやり方
さていよいよテイスティング実践編
ご用意いただきたいのはお好きなビールとグラスとビールを楽しむ心意気
そんだけ!
それでは早速「五感をフルに使って味を言語化」していきましょう!
まずはビールをグラスに注いでください
視覚
では視覚から
グラスに注がれたビールの外観をチェックしていきます
色や泡立ち、透明感はどんな感じですか?泡もちは良さそうですか?
じっくり観察してみましょう
聴覚
続いて聴覚
正直あんまり聴覚は必要ないかなぁとも思いますが耳をすませてみると炭酸の弾ける音から「炭酸強めかな?弱めかな?」といったことがつかめます
耳をすませてビールの”声”を聞いてみてください
嗅覚
ビールに限らず何かを味わう上で嗅覚はかなり重要です
鼻がつまってるときに何を食べても味がイマイチ分かりにくいことありません?
グラスに鼻を近づけて嗅覚をフル稼働してビールのアロマを探ってみましょう
ホップやモルトの個性的な香りが楽しめると思いますよ
味覚
さていよいよ味覚
舌と口全体でビールを味わってみましょう
舌の上で甘味、酸味、苦味などビールの複雑な味わいが感じられると思います
口から鼻に抜ける匂いはどんな香りがしますか?
柑橘系だったりバナナだったりチョコだったりとビールによっていろいろなフレーバーが楽しめるので本当に奥が深い飲み物ですよね
触覚
最後に触覚
口に含んだときの炭酸は強めですか?弱めですか?
また、喉を通る感じは軽いですか?重いですか?
喉や口全体でビールのボディを感じましょう
テイスティングに最適!特徴がわかりやすいビール5選
さて「五感をフルに使って味を言語化すること」なんとなくわかっていただけたでしょうか?
とにかく難しいこと考えずに実践(実飲)あるのみ!飲むべし飲むべし!
とはいえどんなビールを飲めばいいかわからん!
という人に特徴が比較的わかりやすいビールスタイルを独断と偏見でまとめてみました
ピルスナー
日本で、いや世界でもっとも人気のあるビールスタイル
普段飲んでる人も多いのでは?
何気なく飲んでるピルスナーを改めて味わってみましょう!
【基本情報】
発祥国:チェコ、ドイツ
アルコール度数:4.6%〜5.3%
IBU:25-40
色度数:3-4 SRM
発酵方法:下面発酵(ラガー)
【特徴】
透明度の高い黄金色。泡が純白できめ細かくもちがいい。草花を思わせる繊細なホップの香り。甘みが少なくホップの苦みが強め。ドライでクリーンな飲み口。
【おススメのビール】
プレミアムモルツ
【どこで買える?】
・コンビニ
・スーパー
ヴァイツェン
南ドイツで古くから作られている伝統的な小麦ビール
苦味がほとんどないのでビール初心者にもおすすめ
はじめて飲む人はおそらくビールの概念がガラッと変わるはず?!
【基本情報】
発祥国:ドイツ
アルコール度数:4.9%〜5.6%
IBU:10-15
色度数:3-9 SRM
発酵方法:上面発酵(エール)
【特徴】
大麦のモルトに加え、小麦のモルトが50%以上使われている。バナナやクローブ(丁字)、バニラのような甘い香り。こんもり盛り上がるきめ細かい泡と濁りが特徴で苦味はほとんど感じない。
【おススメのビール】
・フランツィスカーナー
・銀河高原ビール
【どこで買える?】
・スーパー
ベルジャンホワイト
ベルギー生まれの小麦ビール
ヴァイツェンが小麦モルトを使うのに対してベルジャンホワイトはモルト化してない小麦を使います
これまた飲みやすいのでおススメです!副原料のフレーバーにも注目
【基本情報】
発祥国:ベルギー
アルコール度数:4.8%〜5.6%
IBU:10-17
色度数:2-4 SRM
発酵方法:上面発酵(エール)
【特徴】
副原料にオレンジピールとコリアンダーを使用しているので、ほのかに柑橘系やスパイスの香りがする。白く濁り豊富な泡立ちが特徴。
【おススメのビール】
ヒューガルデン ホワイト
【どこで買える?】
・スーパー
IPA
クラフトビールというとまっさきにIPAを思い浮かべる人も多いのでは?
まさにクラフトビールの代名詞といってもいいでしょう
強烈な苦味はあるものの絶妙な甘味でバランスがとられているのでクセになる人多いです!
【基本情報】
発祥国:イギリス
アルコール度数:4.5%〜7.1%
IBU:35-63
色度数:6-14 SRM
発酵方法:上面発酵(エール)
【特徴】
爽やかな植物や柑橘系の香りで甘味とともに強い苦味が特徴。色は澄んだ琥珀色(アンバー)。さまざまなホップと組み合わせることでビールに個性を持たせる。
【代表的なビール】
・インドの青鬼
・グランドキリンIPA
【どこで買える?】
・コンビニ
・スーパー
スタウト
アイルランド生まれのMr.黒ビール
クリーミーな泡や複雑な香り、味わいがあるのでテイスティングのしがいがあります!
【基本情報】
発祥国:アイルランド
アルコール度数:4.1%〜5.3%
IBU:30-40
色度数:40 SRM以上
発酵方法:上面発酵(エール)
【特徴】
真っ黒な液体にクリーミーな泡と焦げたような香りが特徴。飲むとカラメルのような香りと爽やかな酸味、ほのかな甘味が感じられる。
【おススメのビール】
・ギネス スタウト
【どこで買える?】
・スーパー
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いろいろ書いてきましたがとにかく楽しんでください笑
テイスティングに正解なんてありません
綺麗な色だな、こんな香りがするな、苦味強いな、ちょっと甘みや酸味もあるな、などなんでもいいのであくまで自分なりに自分の言葉で言語化してみてください
ビールは楽しくなくちゃね
この記事が少しでもビールを楽しむヒントになったら嬉しいです!
それでは今日はこの辺で!Cheers!